最近、退職する人の数が増えつつあります。景気の影響もあるのでしょうが、終身雇用という考えも薄れ、退職者、転職者がちまたに溢れています。そんな「退職」に関し「退職 お役立ち情報（退職の手引き）」としてまとめてみました

退職 お役立ち情報（退職の手引き）

最近、退職する人の数が増えつつあります。景気の影響もあるのでしょうが、終身雇用という考えも薄れ、退職者、転職者がちまたに溢れています。退職とは離職、辞職ともいい、被雇用者と雇用主との労働契約を解除することをいいます。

退職は退職する理由によって3つに分けられます。

退職者本人の都合による「自己都合退職」、雇用主側の都合による「解雇」または「会社都合退職」、就業規則に基づく「定年退職」または「労働契約期間満了に伴う退職」に分けられます。

◆自己都合退職

退職者本人の都合によるもので、口頭による場合と、退職願（退職届）を提出する場合があります。民法上は、労働契約の解除を申し出た日の14日後に労働契約が解除されることになっているますが、雇用主側が合意すれば、「労働契約の合意解除」になり即日もしくは14日より以前もしくは以降の労働契約の解除も可能です。

◆解雇・会社都合退職

雇用主側の都合による労働契約の解除で、雇用主側が被雇用者を解雇しようとする場合は、

最低30日以前の予告 、または30日分以上の平均賃金の支払のいずれかが必要ですが、、被雇用者の責に基づく解雇、または災害等のやむをえない事情で事業継続が不可能な為の解雇の場合は、所轄労働基準監督署の認定を受ければ、解雇予告及び予告に代わる賃金の支払義務がなくなります。

ただし、解雇とは雇用主側からの一方的な労働契約破棄で、正当な理由がない場合は不当解雇として無効となります。

◆定年退職・労働契約期間満了に伴う退職

「定年退職」・「労働契約期間満了に伴う退職」は、雇用時の労働契約に含まれ、定められた年月日に退職することをあらかじめ合意したことになります。本人の死亡による退職もここに分類されます。


◆上手な「自己都合退職」のしかた（退職の手引き−１）

「会社都合退職」、「定年退職」を除き、退職者本人の都合による「自己都合退職」はやはり本人にとって立場があまりよくないことが多く、満足できる結果を得られない方も少なくありません。この「自己都合退職」をいかにスムーズに円満に進めるかがその後の人生を大きく変えるものとなります。

退職に当たっては、事前によく計画を立てることがとても大切です。無計画に行き当たりばったりで退職してはその後の人生は危ういとしかいえません。また社会人としても失格です。いかに自己都合とはいえ、自分の都合だけではなく雇用主側の都合を考慮し、できる限り雇用主側に迷惑が掛からないようにするのが上手な退職のしかたです。

◆「自己都合退職時」の一番の難関（退職の手引き−２）

自己都合退職時の一番の難関は「雇用主側への最初の意思表示」です。ここで失敗すると元も子も無くなります。とても大切ですのでよく計画を立てる必要があります。

まず、いきなり辞表を出すのは最悪です。最初は直属の上司、あるいは事情によってはその上の上司に、口頭で、「私事でご相談したいことがありますがお時間をいただけないでしょうか。」と持ちかけます。

その後、あらためて、「実は。。。。で、退職を考えているのですが、アドバイスいただけないでしょうか。」と相談するかたちで切り出します。但し、相談といってもあなたの気持ちが明確に定まっていることを意思表示することも大切です。

退職の理由、退職後の予定を明確にしておくことも大切です。上司が「なるほど、やむを得ないな」と納得がいけるように説明できるようにしておくことが必要です。退職の理由で「雇用主側の非難とか不満」は絶対に避けるべきです。「以前からやりたいと思っていた自分の夢を実現するため」など退職者本人の個人的な理由にしたほうがスムーズだし、断られる恐れも少ないようです。家族とも事前によく話し合っておくことも必要です。

気をつけないといけないのは、いきなり辞表を出したり、やむを得ない場合以外に直属の上司を無視して公表したり、内緒とはいっても周りの同僚に話をしたりすることは決してしないことです。雇用主側の組織を無視するような行動はできる限り控えることが上手な退職の秘訣です。

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