海外に長期滞在、あるいは海外旅行しようとする時、お金の準備の仕方には3種類あります。少なくとも2種類以上の準備をされることをお勧めします。1種類だけでは何らかの理由でその方法が利用できない場合、そこで行き詰まります。また1つの種類でも2つ以上の手段を確保することをお勧めします。現金でも現地通貨と日本円、クレジットカードは2枚以上、トラベラーズチェックなら日本円の物を含めるといった感じです。
1.現金を用意する
2.クレジットカード、キャッシュカードで海外のATM・CDを利用する
3.トラベラーズチェック(T/C)を用意する
◆現金を用意する
あまり多額な現金を持っていると危険ですが、少なくとも
現地について1週間〜10日間分くらいの現金(5万円〜10万円)は持っている必要があります。現金がないと滞在先に到着するまでの交通費、電話代、食事代、チップ代等が払えません。
また、紙幣だけでなく
コインも若干用意することが必要です。電話代、チップ代等に使います。
現地の通貨は「外国為替取り扱い」の表示がある銀行や郵便局で購入することができます。時間の無い方は出発当日、空港の銀行でも購入できます。できれば、
日本の空港で荷物を預けて身の回りが自由になった後に両替に行くのがお勧めです。日本に帰国した時も同様に空港の銀行で両替します。
下記より各国の現地通貨が調べられます。
国別基本情報
為替レート
現地到着後、スーツケース等の荷物を引き取った後に現地の銀行に行くのは得策ではありません。身の回りの自由がきかず、治安上非常に危険です。また、出迎えの人が来ていた場合、両替の時間も無く気が付いたら滞在先に到着、しばらくまったく現金無しですごす羽目になりかねません。
余談ですが、日本で使っていた財布が現地の通貨に利用できない場合があります。現地の紙幣が日本の紙幣と大きくサイズが異なる場合があり得ます。あるいは国によっては日本の何十倍も枚数が増える場合があり、日本の財布に入りきらないということもあります。
以前、インドに行って両替した時はほんの数万円がすさまじい厚さのインドの紙幣になって驚いたものです。
なお、日本から持ち出せる通貨の額の制限はありませんが、
100万円以上の通貨(TCを含む)を日本から持ち出す場合は申告が必要です。日本国内においてこの申告に対しチェックされることはありませんが、
滞在先に入国の際、国毎に規則があり持ち込める通貨の金額に制限がありますので注意が必要です。
また、
滞在国からの通貨の持ち出しにも制限があります。多額の通貨を持ち出す場合は、事前に確認されることをお勧めします。
「支払手段等の携帯輸出・輸入申告書」の提出について
韓国から日本円の持ち出し(日本への持ち込み)について -OKWave
日本戻ってきた時に日本円が一銭も無ければ空港で電話したり、買い物したり、電車に乗ったりできません。日本を出発する時に、少しは日本円を残しておくことをお勧めします。
◆クレジットカード、キャッシュカードで海外のATM・CDを利用する
海外で生活する場合、海外の
ATM・CD(キャッシュディスペンサー)が利用できる
クレジットカード、
キャッシュカードがあるととても便利です。盗難紛失時も再発行が可能です。
身分証明書代わりにもなりますので、もって行かれることをお勧めします。ただ、1枚だけのクレジットカードはお勧めではありません。1枚だけだと無くしたらそれっきりです。
2枚以上のクレジットカードを用意されることをお勧めします。
シティバンク、
新生銀行が手数料等があまりかからないのでお勧めです。但し、利用するATM・CDによって内容が異なるようですから詳細を事前に確認しておく必要があります。また、インターネット経由でいろいろ操作できるのであらかじめ
インターネットバンキングの手続きをされることをお勧めします。
また、海外滞在中にインターネットビジネスをしてお金を稼ぐことを考えている場合は
イーバンク銀行がお勧めです。
VISAカードも審査無しで作れるのでとても便利です。
クレジットカードの海外での具体的な利用の仕方・操作方法はクレジットカード会社の案内か下記サイトを参照ください。
クレジットカード活用法
JCBカード 海外キャッシングサービス
クレジットカードの申込・比較・特典
クレジットカードには、無料で海外旅行傷害保険がついたものも多いようです。それらの付帯条件も調べた上で、クレジットカードを選ぶことをお勧めします。
但し、クレジットカード、キャッシュカードは利用する時に手数料が掛かりますのであらかじめ確認しておく必要があります。
◆トラベラーズチェック(T/C)
トラベラーズチェックの裏側にあらかじめ本人がサインしておき、利用する時に表側に利用者がサインするシステムとなっているため、裏側に最初にサインした本人しか使用できない旅行者専用の小切手で、とても安全です。紛失等で無くした場合でも再発行が可能です。但し、
場所によってはT/Cがほとんど両替できない国、地域もあるので事前に確認しておくことが必要です。
また、中国など空港、その他の場所で「
円T/C」が利用できる国も少なくないので、あらかじめ調べておき「
円T/C」を用意しておくと便利な時もあります。下記のサイトでT/Cの通貨情報が調べられます。
トラベラーズ・チェック:渡航先の通貨情報