日本国内で録画した、
ビデオやDVDが、海外で見れないことがよくあります。これは
ビデオやDVDを録画した時の
規格が再生される環境の
規格と異なることが原因です。
DVDの書き込み・再生の際「
リージョンコード」という規格があります。また、DVD・ビデオが再生される際には、映像の規格「
映像方式」が決まっており、これが異なると利用できなくなります。音声のみのビデオテープ、DVDに関しては制限がありませんが、映像が入っているものはすべて制限がついています。
気をつけないといけないのは、
DVDの規格「リージョンコード」が同じでも、「映像方式」が異なると見ることができないということです。
また、「
リージョンコード」および「
映像方式」の変換を請け負っているところがありますが、あくまでも
著作権に抵触しないものに限られており、許可無く市販のビデオ、DVDを変換することは違法となりますのでご注意ください。
リージョンコードについて
DVDソフトとDVDプレーヤーには、DVD市場を守るため、
リージョンコードという規格が決められています。リージョンコードは、世界を6つの地域に分け、利用可能な地域が限定されています。DVDソフトとDVDプレイヤーのリージョンコードが一致しなければ、利用することができません。
リージョンコードの地域限定は下記のようになっています。
1
アメリカ、カナダ
2
日本、西ヨーロッパ、南アフリカ、中東 、エジプト
3
東アジア(韓国)、東南アジア、香港
4 オーストラリア、ニュージーランド、中南米
5
ロシア、東ヨーロッパ、北アフリカ、南アジア、北朝鮮、モンゴル
6 中国
7 未使用(予約)
8 国際線(航空機、船舶)
0
リージョンフリー(どの国でも視聴可能)
リージョンコードの変更
パソコンおよび一部のDVDプレイヤーのDVDドライブでは、リージョンコードを変更することが可能です。
しかしながらリージョンコードを変更できる回数は制限されており、数回しか変更できないものが多いようです。
日本以外のリージョンコードで制限回数に達した場合、日本のDVDが利用できなくなるので気をつけてください。
著作権に抵触しないDVDに対し、リージョンコードの変換を請け負っているところ(下記)もありますので参考にしてください。また、パソコンの容量・能力と操作される方の技量が十分にある場合、個人でも変換可能なようです。
ビデオエイペックス
映像記録サービス(EKS)
リージョンコードを回数制限なく変更できる、または
リージョンフリー の機種を扱っているところもありますので、ご利用ください。
映像方式について
ビデオやDVDの映像方式もまた地域別に下記の6つに分けられています。
NTSC(National Television System Committee) :
日本、アメリカ、カナダ
PAL(Phase Alternation Line) :
英国、ドイツ(旧西独)、オーストラリア、シンガポール、中国、スペイン、その他
M-PAL: ブラジル
N-PAL: アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ
SECAM (SEquential Couleur avec Memoire):
フランス、ロシア、東欧諸国、その他
MESECAM(Middle
Eastern
SECAM): イラク、イラン、エジプト、キプロス、コートジボアール、コンゴ、ザイール、サウジアラビア、シリア、セネガル、チュニジア、ニジェール、モーリタニア、モナコ、モロッコ、リビア、ルクセンブルグ、レバノン、ロシア
◆世界の放送方式(映像方式)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
◆さらに詳細な国別リスト
映像資料はこちらから見られます。
※複数の方式を採用しているところがあります。フランスはSECAM方式ですが、PAL方式も見られるテレビが主流なようです。
※西ヨーロッパのDVDのリージョンコードは日本と同じリージョン2ですが、映像方式がNTSC方式ではなくPAL方式なので再生できないので、気をつけてください。
ビデオの映像方式の変換は多くの電気店で取り扱っていますので、ご利用ください。